ここでしか買えない逸品。琉球王朝から伝わる、冬瓜のお菓子に出会った
2018/10/29
大満足のランチを終え、街歩きを開始します。
特に目的もなく、裏通りをぶらり~。
すると早速、気になるお店を発見。
冬瓜がお菓子に!?那覇で出会った伝統の味
那覇の国際通りから少し入った通りにあった、小さなお店。
”銘菓伝承 謝花きっぱん店”と看板が出ています。
なんとなく気になって覗いてみると、店内に並んでいたのはなんと冬瓜!
お菓子ケースの下に、ずらりと並ぶ大きな冬瓜!
主に夏、煮物などにして私もいただきますが、ナゼお菓子屋さんに?
聞くと冬瓜は、冬瓜漬という古くから伝わる伝統銘菓の材料として使われるそう。
冬瓜を砂糖だけでじっくりと煮詰め、更に砂糖をまぶしたものなんですって。
一方、店名にある”きっぱん”は、300年ほど前に中国の福州から沖縄に伝えられたお菓子。
漢字で”橘餅”と書かれる通り、主原料は沖縄の柑橘類なのだそうです。
皇室との所縁も深い品ながら、作るのに手間ひまがかかることから今残るのはこのお店のものだけ。
皮をむくところからはじめて、完成までには4日もかかるんですって。
迷った末、冬瓜漬の方を買ってみました。
やはり、このインパクトはかなりのものですよね。
上品な甘さとジューシーな味わい
買ったのは、130g入りの一番小さなサイズ。
初めてだし、味見用ですね。ビニール袋入りで、500円でした。
見た目はちょっと大きめなアメみたい。
昔からあるげんこつ飴に似てるかな。
ひと口噛んでみると、とってもジューシー。
一見ドライフルーツみたいにも見えるのに、ものすっごくジューシーなんです。
黒糖の上品な甘みが口に広がって、これはちょっと不思議な感覚。
周りにはお砂糖がついているので当然甘いのですが、嫌な甘さじゃありません。
美味しい~♪
伝統銘菓から一歩進んで
こちらは、一度にたくさんという類のものではありません。
お茶うけにちょこっとという感じ。さすがに上品です。
お店ではワインのオードブルとして、ナッツや生ハム、チーズなどと一緒にという提案もしています。
私はコーヒーが飲みたくなりましたが、ブランデーなど、強めのお酒にも合いそう。
抹茶やきなこなどでコーティングしたものもあって、こちらはモダンな箱入り。
洒落た沖縄土産として、自慢できちゃいそうです。
冬瓜漬を作る時にできるという、冬瓜蜜というのもありました。
お料理の隠し味として使ったり、シロップ代わりに飲み物やトーストに使うとのこと。
こちらにもかなり心惹かれました。
もちろん、”きっぱん”も気になるところ。
次に行く時は、色んな味を試してみたいなぁ。
ただ、現在空港などでも扱いがなく、こちらのお店でしか買えないのだそう。
通販はあるので、気になる方はお取り寄せも可能です。
ありきたりでない沖縄の味を探している方に、とてもオススメです。
旅に出る時って、私はかなり下調べをして行きます。
むしろ、下調べをするために旅に出るんじゃないかっていう位。
でも、偶然見つけた素敵な風景やお店って、目指して行った場所よりお気に入り度が高くなります。
このお店も、そんな中のひとつとなりました。
次回は、誰かのお土産を買いに行こうっと。